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森川(記者)

本を売り、本を読む日々。
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散 漫 帖

本と映画と妄言と
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遠い朝の本たち (須賀敦子/ちくま文庫)
「何冊かの本が、ひとりの女の子の、すこし大げさにいえば人生の選択を左右することがある。その子は、しかし、そんなことには気づかないで、ただ、吸い込まれるように本を読んでいる。自分をとりかこむ現実に自信がない分だけ、彼女は本にのめりこむ。その子のなかには、本の世界が真夏の雲のように幾層にも重なって湧きあがり、その子自身がほとんど本になってしまう。」(P85「まがり角の本」より)

 翻訳者でエッセイストでもあった須賀敦子の、幼少期から青年期にかけての読書にまつわる随筆を集めた本です。
 学校に行くのが嫌で仕方がなくて、学校が燃えてしまえばいいのにと願う下りや、読書にのめりこむあまり母親に叱られる下りには共感しきりで、今まで少し縁遠く感じていた須賀さんが、一気に身近に感じられたものです。「本に読まれる」という表現が、あまりにぴったり。私も本に読まれて、しばしば迷子になるような子どもでした。いや、今もですが。
 本についてだけでなく、その本を読んでいた当時の周りの風景も詳細に、でも美しい文体で綴られているせいか、どこか物語めいた雰囲気を漂わせながら浮かび上がってきます。
Posted by pareidolie21
随筆・エッセイ / 21:13 / comments(0) / -
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