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森川(記者)

本を売り、本を読む日々。
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散 漫 帖

本と映画と妄言と
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黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 (高野文子/アフタヌーンKCデラックス (1488))
 表題作「黄色い本」は、田舎で暮らす裁縫の得意な女子高生が、高校生活最後の一年を『チボー家の人々』を読んで過ごす、あらすじだけ言えばはそれだけの話。
 でも、本が好きな人ならこの話の凄さが分かると思います。読んでいくうちに、自分が物語の世界に入っていったり、逆に物語の登場人物が自分の日常生活にいるような気分になったり…。そんな感覚が、何気ないけれど「そうそう!」と思わず頷いてしまうリアルさを持って描かれている。
 あと、読書している時は自分も登場人物の一人となって議論したりして興奮しているのに、本を閉じれば刺激のない田舎の生活に戻ってしまうギャップなんかも、田舎出身者としては我がことのように感じてしまうのです。
 話の最後に、読み終わった本を図書館に返しに行くシーンがとても好きです。読み終わってしまったことは寂しいけれど、本を開けばまた会える…。けれど、彼女がジャック・チボーと再会するのは、ずっと後なんじゃないかなと、何となく思う。

 その他三つの短編が収録されていますが、「マヨネーズ」が好きだなぁ。これまたフツーだけどリアルな風景がたまりません。
Posted by pareidolie21
漫画 / 22:01 / comments(0) / -
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