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森川(記者)

本を売り、本を読む日々。
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散 漫 帖

本と映画と妄言と
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デッドアイ・ディック(カート・ヴォネガット/早川書房)
評価:
カート ヴォネガット
早川書房
 ヴォネガット作品は読もう読もうと思っていて、しかし書店で見かけることがなく、そうこうしているうちに彼は亡くなってしまった。この本は図書館で借りた。
 思っていたよりSFではなかった。十二歳の時に誤って妊婦を射殺してしまい、以来「デッドアイ・ディック」とあだ名された少年。少年の父親はヒトラーと友人だったこともあった芸術家志望の男、でも本当は無能。母親は、そんな父親と結婚した時点で人生のエピローグに突入。兄はその美声でニュースキャスターになりテレビ局の社長に上り詰めるが、クビになった上ジャンキー。その他出てくる人達は、皆「人生を患ってしまった」人達ばかり。
 とはいえ、次々と笑えない経歴を持つ人々ばかり出てきて、やはりシャレにならない出来事に巻き込まれていくのに、悲愴さは感じられない。間抜けなまでのノンキさすら漂っているように思えるのが不思議。
 この独特の語り口は癖になるなぁ。キツいユーモアと、しゃれっ気と、温かさ。悲しい話も、軽やかに語られるから変にジメジメしない。
 他の作品もどんどん読みたいのだけれど、今住んでいる町の図書館にヴォネガット作品はあまり置いていない…。
Posted by pareidolie21
小説(海外) / 00:55 / comments(0) / -
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