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森川(記者)

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散 漫 帖

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ゆれる(西川美和監督/日)
評価:
オダギリジョー,香川照之,伊武雅刀,新井浩文,真木よう子,木村祐一,ピエール瀧,田山涼成,西川美和
バンダイビジュアル
 法事のため、久し振りに田舎の実家へ戻ったカメラマンの猛。彼の兄稔は父親のあとを継ぎ、小さなガソリンスタンドを経営している。性格は正反対ながら、二人の仲は良かった。しかし法事の翌日、幼馴染の智恵子と兄弟の三人で渓谷に行った時に起こった出来事が、それまで知らなかった兄弟の別のの側面を浮き立たせていく…

 凄い作品でした。
 それまで諍いもなく仲の良かった兄弟が、一つの事件をきっかけにお互いの信頼を揺さぶり、揺さぶられる物語。
 詳しく書くとネタバレになるのでよしますが、怖い話でした。ホラーよりよっぽどホラーに感じたのは、より身近でありながら見えなかったり、見ないでおいたりしているものを描いているからなのだと思います。精神分析の症例の怖さによく似ている。
 信じている相手から裏切られたくなければ、相手の信用を試しては絶対にならない。
 けれど、その思いが強ければ強いほど、裏切られる怖さも強くなり、相手を試してみたい誘惑も強くなる。
 きっと、そんな矛盾の中で二人は揺れていたんだと思った。どうでもいい仲の兄弟だったら、こんなにややこしいことにはならなかったんだろうなぁ。
 構成、演出がしっかりしていて、最後の最後まで気が抜けません。綺麗な画面ですが、それにより内面の渦が際立っていたように思います。
 俳優陣、いい仕事してました。オダギリジョーと香川照之は全然兄弟に見えないだろ、と見る前は思っていたけど、見ている時は全く違和感がありませんでした。
 楽しい話ではないですが、とても良い作品でした。この監督、次はどんな話を撮るんだろう…とても気になる。
Posted by pareidolie21
映画(国内) / 19:59 / comments(0) / -
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